会話AIエージェント向け汎用プラットフォームは様々な場面での会話体験を実現するために必要な機能を提供します。主に意図推定,インタラクション制御、動作生成、会話能力判定、Human-in-the-Loop機械学習等の各種サービス、およびそれらをオーケストレーションする対話シナリオのオーサリングツールから構成されます。
エキュメノポリスは、楽しい「会話体験ファースト」を掲げ、そのかけがえのない体験を実現するように基礎技術を研究しています。
本会話AIエージェントプラットフォーム事業の基盤となる技術シーズとしてこれまで、JST START「社会的会話AIを搭載したメデイアサービスの事業化」にて、インタラクティブな会話を実現するための基盤的な双方向通信機構を開発してきました。その基盤の上に、NEDO「人と共に成長するオンライン語学学習支援AIシステム」では対話志向の英語スピーキング能力判定インタビューシステムを、 JST SBIR フェーズ1「高度にパーソナライズされた情報空間ガイドAIの開発」ではAR/VR 空間で膨大な情報を整理してユーザが納得できるようなパーソナライズされた説明を行えるミュージアムガイド会話 AI などを開発し実証実験を繰り返してきました。プラットフォームには、これらの基礎研究の成果が含まれ、実サービスの中でさらに知見を深化させていきます。
InteLLA(Intelligent Language Learning Assistant)は、対話システム技術を活用して言語学習者のレベルや理解に合わせて質問を適応的に変更し、適切に発話サンプルを引き出し、学習者の言語能力を効果的に評価します。評価レポートでは、言語能力判定の国際標準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に準拠した多次元的な評価を行います。InteLLAの製品版リリースは2023年に予定しています。
近未来のSociety 5.0を背景に、より偏在化するIoTデバイスと高速ネットワーク網によりかつてないほどの膨大なデータがサイバー空間に蓄積されていく中、濁流のようなデータやそれに基づく意思決定の結果を、人間に適切に整理して伝えられるようなスマートな情報空間ガイドが求められることが予想されます。このようなガイドAIは、人間との会話的インタラクションを通して相手の興味や好奇心、ゴールを適切に理解し、パーソナライズされたガイダンスを行えるような、協調的で関係構築的な戦略を有することが期待されるでしょう。
「BLENDi」(Blended Dialog)プロジェクトでは、科学館や博物館のようなミュージアムのデジタルツイン環境で、ユーザの興味や好奇心を巧みに探り、膨大な情報を事前または動的に整理しユーザの反応を見ながら適応的にストーリーを展開して場内を案内できるガイドAIエージェントシステムを開発しています。