エキュメノポリス社は、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合が進むデジタル社会における会話AIエージェントの派遣業を行う会社です。教育や働き方のあらゆる場面でデジタル化が進む「Society 5.0」を背景として、各産業の労働集約的な対面業務を代行できるような多目的会話AIエージェントプラットフォームを開発し、人間とAIが協調して各事業者の生産性と品質の向上を支援できるような会話AIサービスの実現を目指します。
多様なシチュエーションでの多様なユーザとの対話を通して育った会話AIエージェントが、その会話スキルを活かして他の産業分野へと派遣されていきます。例えば金融分野の窓口業務では説明スキルや共同意思決定スキルを活かし、小売分野では商品説明スキル、博物館では対話から来場者の興味を推定しパーソナライズされたガイドスキルを提供することが期待されています。
ギリシャ人の都市計画家コンスタンティノス・ドキシアディス(1913 – 1975)の提唱した、大都市メトロポリスや衛星都市を含む大都市圏メガロポリスの行き着く極相状態としての世界都市エキュメノポリス(Ecumenopolis)に由来します(equmene:世界,polis:都市)。エキュメノポリスはインターネット出現の遥か以前、情報や交通が地球上を張り巡らされ、あらゆる都市がネットワーク化され、ローカル性とグローバル性が両立する理想的な世界都市として夢想された概念であり、今日的な「デジタル社会」(=Society 5.0,第4次産業革命)の指向する姿にも近い世界観であると言えます。「EQ」の部分には、今後人間の共同作業者としてのAIが備えるべき、自己や他者の感情や考えを知覚し行動をコントロールできる心の知能EQ(Emotional Intelligence Quotient)、また数学の存在記号 Ǝ(Existential Quantifier)の意味も含まれ、全体としてEqumenopolisは「人間とAIが共存する世界都市またそれを基盤とした一大商圏」を意味します。
「物理空間と仮想空間が融合」し「2次元と3次元の同時性」を有するような多次元世界、またAIがその「社会の箱庭」で育つ様子を現すように、伝統的な家紋のデザインの語彙を用いてシンプルかつ複雑に表現しています。
Design by 京源 (Kyogen)
1910年、日本に古くから伝わる「家紋」を着物に描く前の工程を担う職人「紋糊屋」として初代 波戸場 源次が「京源」を創業しました。その後、二代目の波戸場源が着物に家紋を手で描く職人「紋章上繪師」となり、三代目 波戸場承龍、息子の耀次へとその技術を受け継いでいます。2010年、京源三代目 波戸場承龍・耀次親子が工房「誂処 京源」を立ち上げ、昔ながらの手描きの手法にデジタル技術を導入し、家紋による新たな表現を作り出すデザイン会社に転向。日本の伝統的な意匠と現代感覚を融合させ、オリジナル家紋をはじめ企業やブランドへのデザイン提供、アート作品、服飾雑貨、パッケージデザイン等ジャンルにとらわれず様々なモノやコトに家紋デザインを数多く手掛けています。
グローバル性とローカル性、複雑性とシンプリシティの両立を志向するエキュメノポリスの創業者は、日本のデザインを探求する中で「京源」と出会い、ビジョンを家紋的に表現することを依頼し、それに応えていただきました。
代表取締役の松山洋一は、早稲田大学 基幹理工学研究科 情報理工学専攻で博士号を取得後、米国カーネギーメロン大学にてダボス会議公式バーチャルアシスタントの研究開発プロジェクトや米Google、Microsoft、Yahoo!などとの各種会話AI産学連携プロジェクトを主導し、帰国後の2019年度に早稲田大学 知覚情報システム研究所に主任研究員(研究院 准教授)として着任しました。その他経営陣には、国際経験豊かな技術経営コンサルティング出身の最高戦略責任者CSO、AI・ロボット分野の研究開発マネージャー出身の最高執行責任者COOの就任が決定しています。
研究開発メンバーには、音声対話システム、自然言語処理、機械学習の研究者、VR/AR技術者、応用言語学者、建築家、アーティストを擁し、その約半数以上は博士号取得者で構成されます。国籍も日本、米国、フランス、ポーランド、コロンビアなど多岐に渡り、今後も世界トップクラスの研究者・技術者の積極的な採用を予定しています。
早稲田大学 知覚情報システム研究所からは髙津弘明(次席研究員、対話システム・自然言語処理)、佐伯真於(研究助手、対話システム)、鈴木駿吾(次席研究員、第二言語習得)、渡邉峰生(招聘研究員、ロボティクス)、安藤涼太(招聘研究員/内外切抜通信社)らが参画し、知覚情報システム研究所長の小林哲則(理工学術院 教授,会話ロボット)らが技術アドバイザーをつとめます。
会社名 | 株式会社エキュメノポリス(Equmenopolis, Inc.) |
設立 | 2022年5月2日 |
所在地 | 本社:〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-22-3早稲田大学19-3号館 アントレプレナーシップセンター内 研究所:〒162-0042 東京都新宿区早稲田27 早稲田大学グリーン・コンピューティング・システム研究センター 301 |
取締役 | 代表取締役 松山 洋一 |
主な事業 | 会話AIエージェントプラットフォーム開発、およびそのアプリケーションの開発 |
採択実績 | ・総務省 Beyond 5Gシーズ創出型プログラム ・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)シード期の研究開発型スタートアップ(Seed-stage Technology-based Startups:STS) ・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「⼈と共に進化する次世代⼈⼯知能に関する技術開発事業」 ・科学技術振興機構(JST)「研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START) ・科学技術振興機構(JST)SBIRフェーズ1 ・富士通研究所デジタルアニーラ共同研究 ・Beyond Next Ventures主催アクセラレーションプログラム「BRAVE」 ・グロービス・アクセラレータプログラム「G-STARTUP」 ・Sony Startup Acceleration Program (SSAP) |
協力機関 | ・早稲田大学 グリーン・コンピューティング・システム研究機構 ・早稲田大学 アントレプレナーシップセンター ・Beyond Next Ventures 株式会社 ・ウエルインベストメント 株式会社 ・早稲田大学ベンチャーズ 株式会社 ・株式会社 早稲田大学アカデミックソリューション ・株式会社 e-sia ・株式会社 知能フレームワーク研究所 ・株式会社 内外切抜通信社 ・オルトブリッジ・テクノロジー 株式会社 ・Choitek 合同会社 ・山﨑企畫研究所 ・レビ設計室 |