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会話AIエージェント搭載型英語スピーキング診断サービス「LANGX Speaking」を教育機関および一般機関向けに予約販売開始

2023.05.10

Events

早稲田大学での正式導入を経て、他大学、小中高学校、英会話学校、その他の教育機関および一般機関向けに本日より予約受付開始。EDIX教育総合展(5月10〜12日 東京ビッグサイト)にも出展。

株式会社エキュメノポリス(本社:東京都新宿区、代表取締役:松山洋一、以下「当社」)は、最新の生成AIも搭載された会話エージェントとの自然な会話による英語スピーキング能力診断サービス「LANGX Speaking(ラングエックス・スピーキング)」を、本日より教育機関および一般機関向けに予約販売を開始いたします。

LANGX Speakingは、2023年度から早稲田大学の正規英会話授業科目「Tutorial English」(年間1万人以上受講)に正式導入された他、2023年3月に世界的クリエイティブイベントSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト、米国テキサス州オースティン)の教育系スタートアップ・ピッチコンペティション「SXSW EDU Launch」のファイナリストとして東アジアから唯一登壇する等、世界的な認知度も高まってきております。

デモアカウント登録受付も開始いたします(本リリース文中の登録案内をご参照ください)。EDIX 教育総合展(5月10〜12日 東京ビッグサイト・西展示棟 小間番号17)のブース展示でも直接ご説明いたしますので、是非お立ち寄りください。

【従来の英語スピーキングテストの問題点】

日本の英語教育において、英語による「コミュニケーション能力」の養成が重要視されながらも、その指導方法や評価方法、教材が十分でないことが長らく指摘されてきました。世界的な語学能力判定基準であるCEFR(Common European Framework of Reference;ヨーロッパ言語共通参照枠)では、英語4技能(読む・書く・聞く・話す)のうち、特に「話す(Speaking)能力」は語彙の豊富さ・文法的正しさ・流暢さ・発音の良さ・インタラクティブ性・一貫性などの要素によって説明されると定義されています。このなかでも特に既存の英語能力自動判定テストが不十分と指摘されてきたのは、他者と会話するうえで重要とされる「インタラクティブ性」、「一貫性」の視点でした。従来の読み上げ型のようなテストによる判定では、このようなインタラクティブな特徴を捉えずことが原理的に難しく、実際のコミュニケーション能力を十分に反映されていないことが指摘されてきました。

【LANGX Speakingとは】

上記のような従来の英語テストの問題点に対してLANGX Speakingでは、会話AIエージェントが自然なインタビューやロールプレイ対話を通して学習者の能力を引き出し、トータル的なスピーキング能力判定を行い、その判断根拠と結果、さらに次の学習課題を詳細にレポートします。会話するほどに学習者を知り、より適切なフィードバックをお届けすることができます(特許出願済)。

  1. 英会話能力を引き出す自然な会話:LANGX Speakingのテスト冒頭では、エージェントが受験生の緊張感を和らげるような会話をしてリラックスした雰囲気をつくります。それに続くインタビューでは、受験者との会話の中でインタビューアー役のエージェントが相槌を打ったり、返答を考えている間は待っていてくれたりします。答えに窮して会話が詰まると、別の話題に誘導し会話を展開する等、リアルな面接に近似した体験が可能です。回答者の発話内容から英語のレベルを読み取り、質問の難易度も自動で調整した会話を実現します。インタビューの後半では、簡単な議論対話も展開されます。
  2. 真の英会話能力を評価:エージェントとのインタラクティブな会話を通して収集した発話データを用いて、語彙の豊富さ・文法的正しさ・流暢さ・発音の良さ・インタラクティブ性・一貫性の6つの側面(CEFR 基準)から、受験者のスピーキング能力を自動判定します。受験者はLANGX Speakingの受験を通して、自身のレベルを確認できると共に、英語スピーキングにおける自身の強み・弱みを把握することができ、以降の英語学習に役立てることができます。最新の判定モデルでは、CEFR能力判定の専門家集団の判定精度を大きく上回る性能を実現しています。
  3. 廉価な価格で提供:人間の専門家が行う面談型のスピーキング能力判定テスト(一般的に5,000円〜20,000円程度の受験費用)に比較して、LANGX SpeakingはAIを活用することで1回2000円以下でご提供いたします。
能力診断結果の一例。CEFR基準に基づき、各能力のスコアやその判断根拠などが提示される。

【5月10日より教育・一般機関向け予約販売開始】

LANGX Speakingは、早稲田大学での正式導入を皮切りに、5月10日より小中高校、大学、英会話スクール等の教育機関、および一般企業向けに予約販売を開始いたします。ご興味をお持ちのご担当者様は、EDIX 教育総合展にお越しいただくか、以下のお問い合わせフォームよりデモアカウントをお申し込みください。

お問い合わせフォーム

▼機関ごとの導入イメージ

LANGX Speaking 教育機関・一般機関向けご提供イメージ

各教育機関・一般機関ごとに、LANGX Speakingの必要回数分の受験チケットをご購入契約いただき、各機関に所属する学習者にスピーキングテストを受験いだだけます。各学習者はLANGX Speakingの専用サイトに自身のラップトップやタブレット上のWebブラウザ経由でアクセスして、所属機関から配布される受験チケットを登録後、オンライン会議を行うような手軽さでスピーキングテストを受験することができます(特別な機材やソフトウエア等は不要)。判定結果は通常数分程度で学習者本人に返却されます。

各機関の担当者は、LANGX専用コンソールから所属する学習者全体の受験状況や能力向上の様子を確認することができます。今後、日々進化する診断システムにより、さらに詳細で正確な診断結果や成長の過程が参照可能になり、データ分析に基づくカリキュラム立案等にご活用いただけます。

▼早稲田大学での導入実績

早稲田大学では、正規科目である英会話授業「Tutorial English」の英語能力判定テストとして2023年度から正式に採用されました。年間のべ1万人以上の受講学生が使用することが予定されており、導入が開始された2023年3月には、まず約4000人の新入学生が実際に受験し、実際の英会話授業のクラス分けに使用されました。

Tutorial Englishは、英語スピーキング能力の育成に重点がおかれた、1グループ最大4名の少人数制の授業です。2002年の開講以来、約20年にわたり、早大生の英会話力の向上の一端を担い、毎年のべ約1万人の学生が履修する早大の看板科目の一つとなっています。この受講前後での学習効果測定やクラスのレベル分けを目的として、2023年度からLANGX Speakingが正式導入されました。英語による対人コミュニケーションスキルを深く測る技術が導入されることによって、より適切なレベルでの授業履修と一層の学修効果向上が期待されています。

【EDIX 教育総合展(東京)に出展】

2023年5月10日~12日に、東京ビックサイトで開催予定の「EDIX 教育総合展(東京)」の会場のエキュメノポリスのブース展示にてLANGX Speakingを直接ご紹介をいたします(入場無料)。是非会場にお越し下さい。

【大学発スタートアップ】
早稲田大学発スタートアップである当社のLANGXサービスには、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO;ネド)委託研究「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」(委託先:早稲田大学)、NEDO助成事業「研究開発型スタートアップ支援事業/シード期の研究開発型スタートアップに対する事業化支援(STS)」(助成先:当社)、および国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT;エヌアイシーティー)委託研究「Beyond 5G シーズ創出型プログラム」(委託先:当社)で開発されてきたエージェントとの高臨場感インタラクション研究の成果も含まれています。日本発の産官学連携型イノベーションでもあるLANGXの社会実装を進めてまいります。

早稲田大学として受けた公的支援

エキュメノポリス社として受けた公的支援

【株式会社エキュメノポリス 概要】
「Equmenopolis」という社名は、1960年代に夢想された概念「Ecumenopolis」(惑星都市)に由来します。当社名の冒頭2文字「Eq」には、 今後人間の共同活動者としてのAIが備えるべき「心の知能(EQ)」が表現されており、Equmenopolisは「人間とAIが豊かに共存する電脳惑星都市」を意味します。新型コロナウイルス感染症の蔓延や、人工知能の急速な発達にも端を発して出現した新しい社会の局面を前にして、人間とAIが豊かに共存し価値を創造できるデジタル社会モデルを提案してまいります。

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